刀剣乱舞無双感想(ネタバレ無し)

刀剣乱舞無双をクリアしたので感想を書きます。昨日のアレはただのありがとうのお気持ち文です。勢いのままに書いた怪文書です。気にしないでください。

 

刀剣乱舞無双、刀剣乱舞コンテンツに触れていればいるほどにやべえ作品だとわかるゲームでした。なので、その人がどれだけとうらぶに関心を持っているかで評価が変わってくるなあという印象。

「無双は好きだけど、刀剣乱舞にはぶっちゃけ興味は無い」な人にとっては、ゲームの難易度の低さがマイナスポイントになってイマイチだったという評価になると思います。

刀剣乱舞は好きだけど、アクションゲームって難しくてできる気がしない」な人は、逆に難易度やらチュートリアルが親切設計なのでとっつきやすいと思います。入り口にはもってこいな作品。そこから戦国無双とか無双OROCHIとか、別メーカーの戦国BASARAとか進んで行けそう。

刀剣乱舞は好き。アクションゲームもそこそこ。でも推しがいないからなあ。DLCとかで追加されるんだったらワンチャン考えなくもないんだけど……」な人は、買え!とにかく買え!やべえから!

 

ゲームの体験版が配信されて、本編も発売し、ツイッターYoutubeで感想を漁るのが日課になりつつあります。特にとうらぶ自体の初見の感想は美味しい。健康に良い。もともと無双に男性プレイヤーの層が多いってこともあり、Youtubeでは今まで刀剣乱舞コンテンツに触れてこなかった男性ゲーマーの初見実況が多く、そして人気を博している印象。非常に楽しんで拝見しております。心の底から楽しんでるなっていうのを見せられるとこっちも楽しくなるんや、ありがとうな。

 

それはさておき、ゲームの話。ツイッターで調べるとグラフィックがどうのっていう部分で意見が「あまり良くない」と「変態的にすごい」の二極化がされています。なので、プレイしてない人からするとどっちやねんって思うんじゃないでしょうか。このグラフィックの話題こそ、冒頭に語った「その人がどれだけとうらぶに関心を持っているかで評価が変わってくる」部分です。

「あまり良くない」派は主にキャラクターや背景オブジェクトについて言っているのではないでしょうか。PS4やPS5と比べてしまうとswitch画質なのでしょうがない部分。PC版はすごくきれいだと聞きました。

では「変態的にすごい」派はどの部分について言っているのか。答えはここです。

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おわかりいただけましたか。戦闘開始時にドアップでゆっくり抜いてくれるやつらを探してきました。

刃文(白いとこ)がそれぞれ違うのが見えますかね?刀剣の付喪神って設定の刀剣男士だもの、刀こそ本体。上記の彼らは皆、打刀と呼ばれる種類の刀なので、同じモデルの使い回しで柄と鞘をそれっぽい色にしてしまえばぱっと見でわからなくなるというのに、それぞれにちゃんと専用の物が作られている。知っている人が見れば「博物館で見たやつだ!」となり、これを再現する辺りに対して「変態的にすごい」と度肝を抜かれるわけです。

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これは戦闘中に立っているところをドアップにした写真。なんとなく見える程度の部分へのこだわりと熱量がすごい。だからファンは大騒ぎになるし、見過ごす人は見過ごす。

 

戦闘中のキャラクターのモーションは初めて見るはずなのに、知っている気分になりました。なんでだろう?と思ったら、一部のキャラが舞台のキャストさんと同じ動きをしている。個人的にわかりやすかったのが、刀と鞘で二刀流をする山姥切国広とパワータイプの戦い方をする歌仙兼定。前者については納刀の仕方まで完全一致だった。間違い無く意識して作られたその動きに「これだよこれ」って気持ちになりました。それから、三日月宗近鶴丸国永の必殺技のエフェクトはアニメ「活撃 刀剣乱舞」っぽかった。こういう風に随所にファンを喜ばせる要素が散りばめられているからやべえのです。

 

で、ここまで派生作品との共通項を見せておきながら、知らない部分も見せてくれる。人差し指を立ててフリフリする鶴丸や、首をゴキゴキ鳴らす動きをする三日月、これは見たことが無い。間違い無く今までの各種派生作品に登場してきた同じ名前の刀剣男士とは違う存在であるということを我々に突きつけてくれる。ここが最高ポイントです。

 

ストーリーもよかったです。クリアまでの時間は普通に遊んで30時間弱とゲームとしては短めではあるものの、映画だと1時間40分、アニメだと花丸は2クール、活撃が1クール、舞台作品だと長くても3時間程度であることを鑑みると一番長いです。こんなに濃厚で骨太な話を一気に浴びていいんですか!となりました。過度な供給に窒息しそうになりました。刀剣男士のキャラクターとしての深掘り、接点の薄そうな組み合わせの会話に圧倒的感謝です。それだけでもファンとしては満点以上の出来なのですが、さすがこれまで数多くの歴史ゲームを作っているメーカーということもあり、歴史上の人物もまた魅力的に仕上がっていました。異常事態にも動じず指揮を執る黒田官兵衛、己の正義をまっすぐ信じ熱く突き進む真田幸村石田三成のあのシーンも良かったなあ。

単なるコラボ作品というわけではなく、刀剣乱舞がゲーム化したら(もともとゲームだけど)、こうなるんだっていうものを見せつけられました。もっと見たいなあ。

これまで刀剣乱舞の派生作品において、映画では倶利伽羅江、舞台では時鳥というオリジナルの刀剣男士が登場しました。この刀剣乱舞無双では面影というキャラがそれに当たります。この面影のキャラデザが無双シリーズの仙界キャラっぽくてよかったですし、ストーリー上とてもおもしろいキャラで、たぶんアレがアレしたんだろうなあと思いました。

ストーリーの背景についても本編で語られていない部分の余白も多く残され、考察する楽しみも与えてくれました。ゲームの豪華版特典ドラマCDに後日談が収録されているそうでそれがとてもとても気になっています。悲しいことに豪華版予約戦争に敗北して、通常版を購入したので私は聞くことが出来ません。どうかどうか何らかの手段で購入可能にしてもらえないかなあとずっと願っています。

私はたぶん彼らはアレだと思うのよ。それがドラマCDで否定されてるかもしれないし、むしろ確信に近づく材料が提示されてるのかもしれないしなので気になって気になってしかたない。

 

ネタバレの無い感想記事のつもりが感想なのか紹介なのかよく分からなくなりました。まあ、あの、すごくよかったです。ゲーム本編はクリアしたものの、やりこみ要素やレベル上げはまだ残っていますし、これを機にミュージカルや映画等を見返してさらに共通項を探しに行く楽しみもできました。でもまずしばらくはネタバレ禁止区間を含む本編の深掘り考察や、新規参入初見プレイヤーやガチ勢の反応などを見て楽しむ予定です。毎日が楽しいです。このゲームを作ってくれて本当にありがとうございました。