同人誌を出しました(本塁打)

 素振りの対義語って本塁打かなと思ったので本塁打。どこかで今年の目標は「同人誌を作ること」だって宣言したので、有言実行するためにせこせこ活動していました。

 

みんな本を書いている。書いていないのはお前だけ。

 なんかTL各位結構本書いて出してるじゃないっすか。しっかりとした専門書から日頃のお絵かきまとめ本まで。もしかすると想像しているのよりは簡単に作れるものなのかなと思っちゃいました。

 少し遡りますが、いてづきさんが技術書典で本を出したときにほんのちょっと手伝ったことが大きなきっかけです。制作過程を垣間見て具体的にどうやって出来ていくのかっていう部分を見ながら、気軽に作って良いんだって思いました(あの本がライトな内容だとかそういう意味じゃなくてね)。

 後は去年からのコロナ禍で1冊単位の超少部数制作に支援の動きが発生して初めて制作することに関して追い風が吹いたり、そっちの道の師匠に外堀を埋められて逃げられなくなったりしました。外出もしづらい情勢で、家に引きこもる時間ならわりと確保することも可能だし。pictSQUAREというオンラインの即売会サービスも登場し、家に居ながらにしてイベント参加ができるようにもなっていて、公開する場も整えられている。もう制作するなら今が好機だなあと。というわけで同人誌制作に手を出しました。

 制作にあたっていてづきさんのブログ何度も見直して参考にしました。お世話になりました。

mistolteen.hatenablog.com

 

 制作過程を振り返りながら書いていこうかと思いましたが、おそろしく長くなりそうだったので(書くかわからないけど)、年末のアドベントカレンダー用にとっておきます。今回は結果の部分だけ。

 

 一番迷ったのは発行部数でした。何冊刷ればいいのか。小説ジャンルなのでまあきっとそんなに見向きされないだろう。部数に関して調べると「フォロワーの1割程度の数で良い」というのを見かけました。

 私のpixivフォロワーは20人そこそこ、Twitterフォロワーは15人未満です。つまり1割ということは1~2冊?やだやだぁ~~!どうせならもっと出すぅ~!ということで結局全て在庫になっても部屋の隅に置いておける数にしようということで20冊刷ってみました。全然調べたこと参考にしてない、ウケる。

 「初めての同人誌は何冊売れたか?」みたいな話題は結構見かけて、1冊も捌けないというのはわりとあることらしいです。そういう記事を読み漁って爆死してもダメージを受けないようイメトレはバッチリ行いました。ただ、「入稿しました!」とかツイートしている段階で既に「新刊を手に取るのが楽しみです」なんてメッセージを送って下さる方や進捗ツイにイイネを押してくれる方がおられて、少なくともゼロってことはないだろうという見通しが立っていたのはすごく心強かったです。

 

 そして迎えたイベント当日。オンラインイベントなのでその日の午前0時から午後23時50分とほぼ24時間開催が可能です。通販サイトは開催の15分くらい前にオープンさせ、リンクも貼って準備万端にしておきました。

 開催時刻と同時に宣伝ツイートをしてからアクセスし、真っ先に自分のスペースへ向かい問題なくリンクなどが機能しているかを確認しました。通販ページに飛んでびっくり、既に注文が入っている!?便利なことに通販サイトでは注文時刻を確認することができ、見に行くと開場前にカートに入れている方がいました。おそらく私がリンクを貼って回っている頃で宣伝ツイートするよりも前だと思います。よくたどり着いたね、ニンジャかよ。

 その後も続々と注文通知が届き、開場から1時間経つ頃には用意した部数の半分以上が捌けました。イベント内の注文数は5部程度で後は通販サイトに常設で置いておいて、万が一再びイベント参加することがあれば既刊として持ち込むことを想定していたため、めちゃくちゃビビりました。目が冴えて寝れなくなりました。

 結局19時半頃には在庫が尽き、その場合の対応を一切考慮していなかったために混乱し、スペースの「新刊アリ」の「アリ」の部分を自身のアバターで覆い隠し続けました。新刊アリ(あるとは言ってない)。

 在庫が尽きた後もスペースを訪れて下さったり、再販を希望する声もいただいたりでもしかするとプラス20部くらい刷っても良かったんじゃないかと思いました。恐ろしいほどの大勝利です。

 神絵師や神字書き様に混ざって出展するって視覚的にすごく刺激的でした。同じ土俵にいる、やべえ。リアルイベントなら配置場所や行列の長さで格差を見せつけられるのでしょうけど、そういうのが無かったのも良かったのかもしれません。

 チャットも気軽に出来て、つい目の前に現れた愉快なアバターの人に声を掛けたら、大手も大手の神絵師様で内心ビビりました。サンプルを読んでくださっていて、なんやかんやあり相互フォロワーになりました。やべえ。

 

 ただ書いて投稿するのとは違って、制作過程がたくさんあったり、イベント後も自家通販のため発送作業に追われたりでサークル参加の方々の苦労の一片を知ることができた良い経験になりました。けれどリターンは大きく、また制作するかは未定なものの、癖になっちゃうのはわかるなあ。