オリジナルTシャツへの軌跡

 オリジナルTシャツをつくりました。

 

 何がどうしてそうなったのか、記憶が風化しないうちにその過程とあれそれをまとめておこうと思います。

 

 みなさんはGartic Phoneというゲームをご存じですか? 私はつい最近知りました。ブラウザでできるお絵かき伝言ゲームです。ルームのリンクを知っている人同士でワイワイしながら遊べます。2~30人くらいまで、かつアプリのインストールが不要なので気軽にできるのがいいですね。リンクを貼っておきます。

Gartic Phone - 伝言ゲーム

 冷蔵庫の人々とこのゲームで遊んでいました。あるターンにて、ももかすさんからはっくべに回ってきたお題。「マカロニペンギン」。こういう風に「自分は知っているけど他の人はあまり知らなそうなやつ」をお題にすると、過程でおかしな変化をして謎の位置に着地するのでオススメです。

 さて、マカロニペンギンですが、正体はペンギンの一種でこのような姿をしているそうです。

f:id:hackve:20220324192830j:plain

 しかし私はこれを知りません。何なのか想像するところから始まります。そもそもペンギンかどうかもこの時点ではわからない。いろいろ考えて描いたのがこれ。

f:id:hackve:20220324191659p:plain

 ハイ、これがこのマカロニペンギン誕生秘話です。余談ですがこれを見たよんたさんは「ペンギンちくわ」と回答、そこからペンギン印のちくわの絵、ちくわを300円で売るペンギンさんの絵が生まれた回答・イラストともに秀逸な神回でした。

 自分で描いておきながら非常にこの絵を気に入ってしまって、Tシャツとかにしたいなーなんて言っていました。で、朝起きたら透過pngとTシャツシミュレーション画像がご用意されていました。そんなの見せられたらもう作りたいお気持ちスイッチ入っちゃいます。グッズ制作サイトを巡る旅に出ました。

 ここからは、Tシャツあるいは自作グッズを作ってみたいと思う人の役に立つように流れをまとめてみようかと思います。

 

1,どういう風にする?

 まずはどういう風に作るのか。パターンとしては①自分用1枚、②自分+身内用、③その他大勢も入手可能の3パターンでしょうか。ここでいう身内とは住所や連絡先を把握していて郵送や手渡しを気軽に行える間柄、くらいに捉えてください。その他大勢とは知らない人を含むってことです。

①なら教えて貰ったのですが、アイロンプリントを使えば自分でも出来ちゃいます。

もし個人用としてだけ欲しいのであれば、無地のシャツとアイロンプリントシートさえ買えばいいのでお値段や手間を踏まえてもそれが良いと思います。

②で身内が手渡し可能な範囲にいるのであれば、クラスTシャツなんかを作るようなサイトでまとめて注文し配るのが安上がりだと思います。郵送しなければならない距離なら、手間や梱包材の費用云々、および届くまでの日数を加味すると微妙なところ。注文を受けて1枚から都度制作してくれるところが良いような気がします。これは③のパターンと一緒になります。

③は制作した後、販売サイトに登録して欲しい人に購入してもらうパターンです。先述のように1枚ずつ都度制作・販売することや、まとめて作ってしまって注文を受け次第自分で発送することもできます。

 

2,どのサイトにする?

 今回私は、自分用に1枚欲しくて、またツイッターで欲しいと言ってくれる方もいたので③のパターンを選びました。具体的な利用サービスはピクシブファクトリー( ものづくりがもっと楽しくなるアイテム制作サービス - ピクシブファクトリー - pixivFACTORY )とBOOTH(BOOTH - 創作物の総合マーケット )です。選んだ理由はBOOTHであれば売る方も買う方も経験したことがあるから多少は勝手がわかるからというだけです。SUZURI( https://suzuri.jp/ )というサイトもよく見かけるので良いのではないでしょうか。サイトによって制作可能なグッズに違いがあるので、そこで選んでも良いと思います。Tシャツならわりとどこでも取り扱ってくれています。ただ、少数だと割高になったり、そもそも受け付けてくれなかったりするので要注意です。

 

3,デザインを考えよう

 デザインはイラストをドーン!でもいいのですが、文字も入れたいなあと思いました。そのためのフォント探しをします。フリーフォントがまとめられているサイトを眺めていましたが、なんと入れたい文字を入力するだけで一覧形式で出してくれる神のようなサイト( ためしがき - 日本語のフリーフォントを検索できるサイト )があるんですね。これはとても便利。私的利用のみ使用可なのか商用利用可なのかはフォントごとに異なるので要確認です。今回の場合は商用利用に当たるのでしょうか? とりあえず商用利用も可能な物の中から探して安牌を取りました。

 このフォントとイラストをまとめてひとつの画像にします。ここで気になるのは画像サイズです。Tシャツの画像サイズはどれくらいなのでしょうか? いろんなサイトを見て回った結果、ばらつきはあるものの2,000~3,000ピクセル程度でした。普段イラストを描かれる方などはピンとくるのでしょうが、ド素人にはサッパリです。ピクセルって何ミリよ? それを知ったところで画面に定規を当てて考えるのは些かアナログです。私はSUZURIのテンプレート( https://suzuri.jp/item_templates )にお世話になりました。端から端までギチギチのデザインでなければ他サイトにも流用可能なのがテンプレートの良いところ。お手持ちの画像編集ソフト(私はFireAlpacaを使用)にテンプレートを入れ、イラストとフォントのサイズ調整をします。必要の無いレイヤーを消して、統合して完成。画像は透過pngで出力すると良いと思います。必要に応じて不透過pngもどうぞ。出来た画像がこちらです。

f:id:hackve:20220324185252p:plain

 

4,グッズを選ぼう

 グッズ制作サイトへ行き、作りたいグッズを選びます。今回はTシャツを作りたいのでそれを選びますが、他にもたくさんあります。だいたいはTシャツよりも要求される画像サイズは小さいので、作った画像を縮小すれば簡単にできます。画像をアップロードして完成です。とても早いです。

私はステッカーも作りました。ステッカーは分離する形状にはできないようなので、不透過pngをアップロードしました。

 自分用であればこの段階で注文することができます。

 

5,ショップ開設しよう

 ピクシブファクトリーを利用したので、そのまま提携サービスのBOOTHに出品することができます。既にショップがあればそこに、なければ新規開設です。メールアドレスで連携確認さえすれば出来たはず。価格と発送までの日数を入力すればオッケーです。

 価格は原価(ファクトリーの価格)+マージンで構成されています。白無地Tシャツは原価1,500円でマージンの最低値は100円でした。収益が欲しいわけではないのでこのまま最低価格の1,600円に設定しようと思います。

 発送までの日数は、ファクトリーが「入金を確認してから14日後」との記載があったので、余裕をもった日数にしておきます。

 あとは自分で購入した品を確認し、デザイン等に不備がなければショップを公開にすることで、リンクから誰でも購入可能になります。

 

 以上がこの3日間でのTシャツ制作記でした。あちこちフラフラしてこの日数なので、迷わず進めば1晩でできちゃうかも。意外にも簡単で気軽に作れました。出品された際にはよろしくお願いします。

ここまでお読みいただきありがとうございました!